共働きで毎日忙しいと、掃除や料理が後回しになる日もあります。
「家事代行を頼めばラクになるかな」と考えても、費用が気になったり、どこまで任せてよいか迷ったりしますよね。
結論からいうと、家事代行を利用する前に夫婦で決めたいのは、①予算の上限、②依頼する作業、③依頼後に残る家事の担当です。サービスを選ぶのは、それからで構いません。
この記事で決められること
- わが家が毎月無理なく使える金額
- 掃除・料理など、先に外注したい仕事と依頼しない仕事
- 予約・準備・当日対応・日常家事を、夫婦のどちらが担当するか
費用の具体例、依頼内容の優先順位表、夫婦でそのまま使える話し合い例を紹介します。家事代行を使わない場合の代案も整理するので、自分たちに合う方法を選んでください。
家事代行を使う前に夫婦で決めたい5つのこと
「何をどれだけ減らしたいか」が曖昧なまま申し込むと、利用後も細かな準備や指示が一方に偏りがちです。最初の話し合いでは、次の5点だけ決めましょう。
契約前の5項目
- 目的:週末の掃除を減らす、平日の食事準備をラクにするなど、最も困っていることを1つ選ぶ
- 費用:ひと月の上限と、家計のどこから出すかを決める
- 範囲:依頼したい仕事を優先順に3つまで挙げる
- 担当:比較・予約・道具の準備・確認を誰がするか決める
- 見直し:まず何回試し、何をもって継続を判断するか決める
例えば「週末の水回り掃除を月2回減らし、その時間を夫婦それぞれの休息に回したい」と具体化すると、依頼内容も料金比較も進めやすくなります。
なお、夫婦の家事全体をゼロから整理したい場合と、外注する仕事を決めたい場合は別の問題です。家事全体の負担感を見直すなら、生活習慣と役割分担を無理なく見直す方法も参考にしてください。
費用は「時間料金+交通費+追加料金」で比べる
家事代行の費用は、1時間あたりの金額だけでは決まりません。最低利用時間、利用頻度、交通費、指名料・鍵預かりなどの追加料金によって、支払総額は変わります。
実際の料金例|掃除2時間を1回頼むといくら?
例としてCaSy公式料金表を確認します。2026年10月21日確認時点、2026年11月30日までの税込料金では、掃除代行のスポット利用は1時間3,490円、交通費は1回880円、最低利用時間は2時間です。
| 利用例 | 支払額の計算 |
|---|---|
| 単発で2時間を1回 | 3,490円 × 2時間 + 880円 = 7,860円 |
| 2時間の単発利用を2回 | 7,860円 × 2回 = 15,720円 |
| 2時間の単発利用を4回 | 7,860円 × 4回 = 31,440円 |
| 週1回の定期利用を4回 | (2,790円 × 2時間 + 880円)× 4回 = 25,840円 |
※同一サービス・同一時間での比較例。スポット2回・4回はそれぞれその回数利用した場合の総額で、毎月必ず同額になるという意味ではありません。定期料金は週1回・2時間以上のプランを使用。割引・追加オプションなし。利用できる地域や日程は別途確認が必要です。
料金改定に注意
CaSyは2026年12月1日から料金改定を予告しています。同じ掃除2時間のスポット利用でも、改定後は3,650円×2時間+交通費880円=8,180円です。申込前に必ず最新の公式料金と適用日を確認してください。
また、料理代行は同社では1回3時間以上の設定です。掃除と料理を同じ「2時間の料金」で比べないようにしましょう。

わが家の予算を決めるときの目安
「毎月いくらまでなら家計を圧迫しないか」を先に決めます。例えば、上限が月15,000円なら先ほどの単発2時間×2回の例は上限を超えます。月1回にする、作業範囲を減らす、家の中で分担し直すなど、予算に合う代案を比べましょう。
家計から支払うか、二人でそれぞれ負担するかも相談します。収入が同じとは限らないので、金額を機械的に折半する必要はありません。双方が納得できる形にすることが大切です。
どこまで頼める?依頼する家事は優先順位をつける
家事代行は、家庭内の日常的な掃除や料理などを代わりに行うサービスです。ただし、家事なら何でも頼めるわけではありません。同じ会社でもメニューや担当者によって対応が変わります。
依頼の候補にしやすい家事
優先順位を決める例
- 優先1:浴室・トイレ・洗面所など、時間がかかる水回りの掃除
- 優先2:キッチンの普段の掃除と床の掃除
- 優先3:洗濯物をたたむ、生活空間を整えるなど、余裕があれば頼みたいこと
作業の量と汚れ具合によっては時間内に全部終わらないこともあります。「必ず3か所」ではなく、最優先の作業から進めてもらうよう共有すると、仕上がりの認識を合わせやすくなります。
依頼前に確認したい範囲外・専門サービス
例えば、エアコン内部の分解洗浄や専門的な浴室清掃はハウスクリーニングが対象となることがあります。また、高所作業・重い家具の移動・子どもの世話・身体介護などは家事代行の対象外になる場合があります。CaSy公式の対応範囲のように、各社の規定を確認してください。
料理を頼む場合は、買い物が別料金か、食材・調味料は誰が用意するか、アレルギーや特別な食事への対応可否も事前に確認しましょう。
家事代行を使っても、夫婦の分担はなくならない
外注できるのは主に「作業」です。その前後には、予約する、何を頼むか判断する、道具や食材を準備する、当日の確認をするなどの仕事が残ります。これを一人がすべて抱えると、家事代行を頼んだ意味が薄れてしまうかもしれません。
例として、掃除を月2回依頼する場合の役割を次のように分けてみます。夫・妻の担当は固定の正解ではなく、勤務日や得意不得意に合わせて入れ替えてください。
| 仕事 | 分担例 |
|---|---|
| 業者比較・費用と範囲の確認 | 夫婦で相談して決定 |
| 予約・日程変更・連絡窓口 | 夫が担当 |
| 洗剤・掃除道具の準備 | 妻が担当(次回は交代してもOK) |
| 作業当日の立ち会い・確認 | 在宅できる人が担当 |
| 代行日以外の片付け・ごみ出し | 夫婦で日常の担当を分ける |
| 翌月の継続判断 | 二人で10分話す |

とくに大切なのは、代行を使わない日の家事まで一方に戻さないこと。例えば掃除を依頼するなら、日常の片付けや子どもの持ち物確認など、残る作業も分けておくと安心です。
家事に対する考え方が違い、話し合いが進みにくい場合は、夫婦の価値観の違いを話し合う方法も参考になります。
申し込む前に確認したい7つのチェック項目
料金と依頼範囲が決まったら、業者の公式ページ・利用規約・見積もりで次の点を確かめましょう。
契約前のチェックリスト
- 提供エリアと希望日:自宅の住所で利用できるか
- 料金総額:最低時間、交通費、延長・指名・鍵預かり料金まで含むか
- 作業範囲:希望する家事は対象で、何を優先するか
- 準備物:掃除用品・食材・駐車場などをどちらが用意するか
- 在宅・鍵:初回立ち会いの必要性、不在時の利用条件・鍵の管理方法
- 変更・解約:キャンセル料が発生する時点と定期利用の終了条件
- トラブル対応:破損時の補償、連絡先、担当者変更の可否
注意|追加料金と契約内容
当日に「別の場所も掃除しましょう」などと追加契約を提案されても、その場で急いで決める必要はありません。国民生活センターはハウスクリーニングのトラブルについて、複数社の見積もりと補償内容の確認を呼びかけています。家事代行とはサービスが異なりますが、金額と作業内容を契約前に書面等で確認する考え方は参考になります。
参考:国民生活センター「ハウスクリーニングのトラブルにご注意」。困ったときは消費者ホットライン188に相談できます。
最初は1回試して、夫婦で続けるか決めよう
ステップ1:最も困っている家事を1つ選ぶ
「キッチンと浴室の掃除」「週末の作り置き」など、今の負担が大きい仕事をひとつ選びます。初回は単発で試せるプランやお試しプランがあるかを調べ、定期契約の条件も比較しましょう。
ステップ2:終了後に見るポイントを決めておく
「完璧に仕上がったか」だけでなく、「その家事に使っていた時間を別のことに使えたか」「依頼準備が負担になっていないか」「金額に納得できるか」の3点を確認します。
ステップ3:夫婦で10分だけ振り返る
「水回りを頼んでみて、普段より何がラクになった? 予約や準備は負担じゃなかった? 月2回に増やすか、もう一度だけ試すか、一緒に決めよう。」
その場で「続ける」「頻度を下げる」「別の家事を頼む」「使わない」の4択から選べば十分です。一度利用したからといって、定期契約に進む必要はありません。
予算が合わないなら、家事代行を使わない選択もある
使わないことが失敗ではありません。家事代行が予算や住んでいる地域に合わなければ、今の家事を減らす・やり方を変える・二人の分担を調整する方法もあります。
お金をかけずに見直す案
- 掃除:すべてを毎日行わず、水回りなど優先場所を決める
- 食事:忙しい日は冷凍品・惣菜・作り置きを取り入れ、献立決定と後片付けも分担する
- 片付け:夜の10分だけ一緒に片付けるなど、短時間の習慣を試す
- 家事の管理:日用品の在庫確認、買い足し、ゴミ袋の補充など「見えない仕事」にも担当をつける
夕飯の負担が特に大きいなら、共働きで夕飯が作れない日の7つの代案も具体的な選択肢になります。
共働き夫婦の家事代行についてよくある質問
Q.家事代行は月1回でも意味がありますか?
あります。例えば、日常の片付けは自分たちで行い、時間のかかる水回り掃除だけ月1回お願いする方法があります。月1回で希望する作業を終えられるかは、依頼内容と所要時間を事前に相談しましょう。
Q.共働きなら定期利用のほうが得ですか?
料金単価だけなら定期が安い事業者もありますが、利用しない週まで契約すると支出が増える可能性があります。実際に必要な回数と月の総額で比較してください。
Q.片方が家事代行に反対するときは?
まず反対の理由を聞きましょう。費用が心配なのか、他人を家に入れることに抵抗があるのか、仕上がりに不安があるのかで対案は違います。無断で予約せず、「対象を一部屋に絞る」「在宅時だけ試す」「使わず分担を変える」なども一緒に検討してください。
Q.利用している間は家にいないといけませんか?
事業者やプランにより異なります。鍵預かり等で不在時利用ができる場合もありますが、初回の在宅を求めるサービスもあります。鍵の管理や作業確認の方法まで確認してください。
まとめ|家事代行は「夫婦がラクになる仕組み」として考えよう
家事代行は、家事を外へ任せる選択肢のひとつです。ただし、サービスを頼んだだけで家事の管理や夫婦の負担が自動的に均等になるわけではありません。
今日、夫婦で決める3つのこと
- 月の上限予算はいくらか
- 外へ頼みたい仕事は何か(優先順位1位)
- 予約・準備・日常家事を誰が担当するか
まずはこの3点を15分ほど話し合い、必要なら公式料金表で条件をそろえて見積もりを比べてみましょう。使う・使わないのどちらでも、二人の時間と負担が少しでも整う選択ができれば十分です。
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