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年末年始の帰省は夫婦どちらの実家へ?揉めない決め方と話し合い例

「年末年始は、夫と妻のどちらの実家に帰省するべき?」

毎年この時期になると、帰省先を決めることで夫婦の意見がぶつかってしまう。そんな家庭もあるのではないでしょうか。

「今年は自分の実家に帰りたい」

「去年もそっちの実家だったよね」

「お正月くらい家族でゆっくりしたい」

どれも理解できる気持ちだからこそ、簡単には決められません。

結論からいうと、年末年始の帰省は、夫婦どちらの実家を優先するかよりも、2人が納得できる決め方をすることが大切です。

両方の実家へ帰る、今年と来年で交代する、時期をずらす。場合によっては帰省しない選択もあります。

この記事では、年末年始の帰省で揉めやすい理由と、夫婦で納得しやすい決め方を紹介します。実際に使える話し合い例や親への伝え方もまとめました。

目次

年末年始の帰省は夫婦どちらの実家を優先するべき?

夫の実家と妻の実家、どちらを必ず優先しなければならないという決め方はおすすめしません。

大切なのは、夫婦それぞれの事情と希望を確認することです。

たとえば、次の5つを判断材料にしてみましょう。

帰省先を決める5つの判断材料

  • 夫婦それぞれがどこで過ごしたいか
  • 両家の親の健康状態や都合
  • 移動時間・交通費・宿泊の負担
  • 子どもの体調や生活リズム
  • 去年までの帰省状況と今年の事情

たとえば、夫の実家は近くて年中会える一方、妻の実家は遠方で年に一度しか会えない場合もあります。

この場合、毎年同じ日数ずつ帰省することが、必ずしも公平とは限りません。

公平さは日数だけではなく、移動・準備・気疲れも含めて考えることがポイントです。

年末年始の帰省で夫婦が揉めやすい3つの理由

帰省をめぐる夫婦喧嘩は、単に「どちらの実家が好きか」という問題ではありません。

1.夫婦で「公平」の考え方が違う

夫は「毎年交代なら平等」と考え、妻は「移動や宿泊の負担も考えてほしい」と感じているかもしれません。もちろん、その逆もあります。

一方は訪問回数、もう一方は負担の大きさを基準にしていると、話がかみ合いません。

まずは、お互いが何を公平と考えているのかを確認してみましょう。

2.義実家への帰省が負担になっている

自分の実家では気楽に過ごせても、義実家では気を使う人もいます。

とくに宿泊を伴う場合は、食事の準備、家事の手伝い、親戚との交流、子どもの世話などが負担になることもあります。

帰省したい側が「せっかく帰るなら3泊しよう」と思っていても、相手は「1泊なら行けそう」と考えているかもしれません。

行くか行かないかだけでなく、何時間・何泊なら無理なく過ごせるかも話し合う必要があります。

3.夫婦で決める前に親と約束してしまう

親から「今年も大晦日に来るよね?」と聞かれ、つい「うん、行くよ」と答えてしまう。

その後でパートナーに伝えると、「どうして相談してくれなかったの?」と揉める原因になります。

帰省は夫婦双方の時間を使う予定です。親の希望は大切にしつつ、夫婦の予定を先に相談してから返事をするようにしましょう。

夫婦どちらの実家へ帰省する?6つの決め方を比較

年末年始の帰省には、いくつかの選択肢があります。まずは夫婦の事情に合いそうな方法を探しましょう。

帰省方法向いている家庭
両方の実家へ行く移動距離が短く、日程に余裕がある
毎年交代する両家が遠方で、年末年始に両方は難しい
年末と年始で分ける両家とも訪問できる距離にある
今年は片方を優先する親の事情や行事など、今年特有の理由がある
夫婦別々に帰省するそれぞれが自分の実家で過ごすことに納得している
帰省せず自宅で過ごす仕事・育児・体調などを優先したい

どの方法にもメリットと注意点があります。

両方の実家に帰る場合

両家の親に会えるのがメリットです。一方で、移動が増え、年末年始が慌ただしくなりやすい点には注意が必要です。

両方へ行くなら、訪問時間を短くする、宿泊を減らすなど、家族が疲れすぎない計画にしましょう。

毎年交代する場合

「今年は夫の実家、来年は妻の実家」と決める方法です。

予定を立てやすい反面、翌年に仕事や親の事情が変わることもあります。交代制にするときは、事情が変われば柔軟に見直せる約束にしておきましょう。

年末と年始で分ける場合

大晦日は妻の実家、元日は夫の実家といった分け方です。

ただし、毎年同じ側で年越しをすると、不満が残る場合もあります。元日や年越しの時間を特別に大切にしている家庭では、その希望も確認してください。

夫婦別々・帰省しない場合

必ずしも夫婦そろって帰省する必要はありません。

それぞれが自分の実家へ帰る、夫婦で自宅に残る、混雑しない別の週末に訪問する方法もあります。

ただし、別々の帰省は一方だけに子どもの世話や移動の負担が集中しないようにしましょう。子どもがいる場合は、本人の希望も年齢に応じて聞いてみてください。

年末年始の帰省先を揉めずに決める5ステップ

意見が違うときは、いきなり「どっちに行く?」と結論を求めないことが大切です。

次の順番で相談すると、何を決めればよいか整理しやすくなります。

ステップ1.お互いの希望を先に聞く

最初に「どちらの実家に行きたいか」だけでなく、「どう過ごしたいか」を聞きましょう。

「親に会いたい」「子どもを祖父母に会わせたい」「今年はゆっくり休みたい」。希望は人によって違います。

この段階では相手の希望を否定せず、最後まで聞くことを意識してみてください。

筆者の考え|まず受け止めてから、自分の意見を伝える

ぼくは、相手の話を途中で遮らず、まず受け止めることを大切にしています。

自分の意見を言うのは、その後です。

帰省の相談でも、「そっちばかり優先するの?」と反論する前に、相手がそう考える理由を聞くことから始めたいですね。

意見が違うときの向き合い方は、夫婦の価値観の違いを乗り越える方法でも紹介しています。

ステップ2.仕事・子ども・親の事情を確認する

次に、今年の帰省に関係する条件を整理します。

確認しておきたいこと

  • 夫婦の休みが重なる日
  • 子どもの体調・年齢・予定
  • 親の健康や受け入れの都合
  • 往復の移動時間と交通費
  • 宿泊の有無と準備の負担
  • 自宅で過ごす休息時間

年末年始の休暇は職場によって異なります。元日は国民の祝日ですが、すべての人が休めるわけではありません。

仕事のシフトなどで予定が合わない場合は、別の日に帰省することも検討しましょう。

参考:内閣府「国民の祝日について」

ステップ3.帰省案を2〜3個出して比較する

ひとつの案にこだわると、相手にとっては賛成か反対かの二択になってしまいます。

たとえば次のように考えます。

帰省案の比較例

  • A案:両方の実家へ日帰りで行く
  • B案:今年は妻の実家、春に夫の実家へ行く
  • C案:今年は自宅で過ごし、両家とは電話で話す

ここで大切なのは、2人のうち片方だけが我慢する案になっていないかを確認することです。

ステップ4.滞在時間と役割まで決める

帰省先が決まっても、何泊するのかで再び揉めることがあります。

そのため、訪問する日付だけでなく、出発・帰宅の時間、宿泊数、交通費、手土産の準備、子どもの世話まで相談しましょう。

義実家でパートナーが気疲れしやすい場合には、日帰りにする、宿泊先を別にするなどの方法も考えられます。

ステップ5.両家への連絡と来年の見直しを決める

夫婦で方針が決まったら、親へ連絡しましょう。

基本的には、それぞれ自分の親への連絡を担当すると、パートナーだけに説明を任せずに済みます。

また、「今年はこの方法で試して、来年はどうするかもう一度相談しよう」と決めておくのもおすすめです。

毎年、家族の事情は変わります。一度決めた方法に縛られないことも大切です。

内閣府男女共同参画局の「○○家作戦会議」も、夫婦が自分の気持ちや家庭の役割を確認し合うための参考になります。帰省専用の資料ではありませんが、希望や負担を見える形にして相談するという考え方は、帰省計画にも応用できます。

帰省で揉めそうなときの夫婦の話し合い例

ここからは、よくある状況を想定した会話例を紹介します。

※以下は話し合い方を説明するために作成した例文です。筆者夫婦の実際の会話ではありません。

例1.夫と妻がお互いの実家へ帰りたい場合

夫:今年のお正月は、ぼくの実家に帰れたらと思ってるんだけど、どうかな?

妻:私も久しぶりに自分の親に会いたいんだよね。

夫:そうだよね。去年はぼくの実家で年越ししたし、今年はそっちを優先するのもいいと思う。

妻:じゃあ、あなたの実家は年明けの別の日に行けるかな?

夫:うん。お互いの休みを見ながら決めよう。

ポイントは、自分の希望を伝えると同時に、相手の希望も選択肢として残すことです。

例2.妻が義実家への長期滞在を負担に感じている場合

夫:今年は実家に3泊くらいしようと思ってたんだけど、どう?

妻:3泊は少し長いかな。気を使うし、休みなのに疲れてしまいそう。

夫:そう感じてたんだね。気づかなくてごめん。何泊くらいなら無理なく行けそう?

妻:1泊か、日帰りなら気持ちがラクかな。

夫:じゃあ今回は1泊で考えてみよう。親にもぼくから説明するね。

相手の負担を「気にしすぎ」と片付けず、滞在時間を調整する方法です。

帰省先での家事や子どもの世話も、どちらか一方に任せずに分担しましょう。

例3.両家が遠方で交通費が高い場合

夫:両方の実家に行くと、移動だけでかなり時間がかかるね。

妻:交通費もかかるし、子どもたちも疲れちゃうよね。

夫:今年は片方だけにして、もう片方は春休みに行くのはどう?

妻:いいと思う。どちらを先にするか、親の予定も確認して決めよう。

帰省に使える日数や予算が限られているなら、無理に両方へ行こうとしなくても大丈夫です。

例4.どちらかが年末年始は自宅で休みたい場合

妻:今年は年末年始くらい、家でゆっくりしたいな。

夫:そっか。ぼくは親にも会いたいと思ってたんだけど、かなり疲れてる?

妻:仕事も忙しかったし、移動ばかりだと休んだ気がしなくて。

夫:なるほど。じゃあ年末年始は家で過ごして、別の週末に帰省する方法もあるね。

「帰省しない=親を大切にしていない」というわけではありません。自分たちの暮らしと休息も、大切な判断材料です。

両家の親にはどう伝える?角が立ちにくい言い方

夫婦で合意できても、親への説明が心配になることがあります。

大切なのは、パートナーを理由にせず、夫婦で相談して決めた予定として伝えることです。

今年は相手の実家へ帰る場合

「今年のお正月は夫婦で相談して、向こうの実家へ行くことにしたよ。こちらには別の週末に顔を出したいと思ってるんだけど、都合はどうかな?」

帰省の日程を短くする場合

「今年は仕事と子どもの予定もあるから、日帰りで考えているよ。短い時間だけど、顔を見せられたらうれしいな。」

今年は帰省しない場合

「今年の年末年始は家でゆっくり過ごすことにしたよ。落ち着いた頃に会いに行けたらと思ってる。また日程を相談させてね。」

「妻が行きたくないと言っているから」「夫が忙しいから無理だって」といった言い方は、パートナーへの不満につながりかねません。

親に残念がられたとしても、パートナーのせいにせず、夫婦の決定として落ち着いて説明しましょう。

注意|親の希望だけで夫婦の予定を決めない

親の気持ちは大切ですが、「親に言われたから」という理由だけでパートナーに帰省を強いるのは避けたいところです。

また、義実家での強い叱責やハラスメントなど、安全や心身に関わる問題がある場合は、形式的な公平さよりも本人の安心を優先してください。

帰省先が決まった後も揉めないための4つの工夫

1.帰る時間を事前に決めておく

親戚との会話が盛り上がり、予定より長居してしまうこともあります。

あらかじめ「夕方には出発しよう」と決めておけば、帰るタイミングを相談しやすくなります。予定変更が必要なら、その場でパートナーに確認しましょう。

2.義実家でのフォローを任せきりにしない

自分の実家では、自分がパートナーと親の間に立つことを意識しましょう。

食事の準備や子どもの世話も、パートナー任せにしないことが大切です。

3.予定を詰め込みすぎない

年末年始は、帰省だけでなく大掃除、買い物、年越しの準備なども重なります。

予定を詰め込みすぎると、帰宅しても休む時間が残りません。

できれば帰省後にも、家族が落ち着いて過ごせる時間を確保しておきましょう。

4.帰省後に感想を共有する

帰省が終わったら、来年のために短く振り返ってみましょう。

「今年の日程はどうだった?」「次はもう少し短くしてみる?」といった会話で十分です。

不満があれば責め合うのではなく、次回どう変えるかを相談しましょう。

【保存版】年末年始の帰省を決める夫婦の話し合いシート

ここまでの内容を、実際の話し合いで使える形にまとめました。

夫婦で5〜10分ほど時間を取り、それぞれの答えを出してみてください。

夫婦の帰省相談チェックシート

  • ① 今年、どこで過ごしたい?
  • ② そうしたい理由は?
  • ③ 今年は何日休める?
  • ④ 何泊までなら負担が少ない?
  • ⑤ 移動時間と予算はどのくらい?
  • ⑥ 子どもと両家の親の都合は?
  • ⑦ A案が難しい場合のB案は?
  • ⑧ 親への連絡は誰が担当する?

すべてを一度に決める必要はありません。まずは①の希望と②の理由を、お互いに聞くところから始めましょう。

「どちらの実家に帰る?」の前に「今年はどう過ごしたい?」と聞いてみる。それだけでも話し合いの方向が変わるかもしれません。

年末年始の帰省に関するよくある質問

Q.結婚したら夫の実家で年越しするのが普通ですか?

家庭や地域によって習慣は異なりますが、夫の実家を必ず優先しなければならないという前提で決める必要はありません。夫婦それぞれの希望と事情を話し合って決めましょう。

Q.毎年交代すれば公平になりますか?

毎年交代はわかりやすい方法ですが、それだけで負担が公平になるとは限りません。移動距離、宿泊数、親の事情なども含めて調整するとよいでしょう。

Q.妻だけ、夫だけが実家に帰るのはおかしいですか?

夫婦が納得しているのであれば、別々に帰省することも選択肢です。子どもの世話や移動の負担が偏らないように相談してください。

Q.帰省しないと親に申し訳ない気がします

親に会いたい気持ちと、年末年始に休みたい気持ちは両立します。時期をずらして訪問する、電話やビデオ通話で話すなど、無理のない交流方法を考えてみましょう。

まとめ|どちらの実家に帰るかより、夫婦で納得して決めることが大切

年末年始の帰省は、夫の実家か妻の実家かという単純な二択ではありません。

お互いの親を大切にする気持ちはもちろん、夫婦の休息や子どもの負担も考えて決めることが大切です。

帰省で揉めないための5つのポイント

  • お互いの希望を否定せずに聞く
  • 日数だけでなく移動や宿泊の負担も考える
  • 帰省しない・時期をずらす選択肢も持つ
  • 親への連絡は夫婦の方針として伝える
  • 今年決めた方法も来年は柔軟に見直す

年末年始は、家族にとって大切な時間です。

だからこそ、どちらかが我慢して決めるのではなく、お互いの気持ちを尊重しながら、納得できる過ごし方を選びましょう。

まずは今日、パートナーに「今年の年末年始、どう過ごしたい?」と聞いてみてはいかがでしょうか。

夫婦の考え方が違うときは、夫婦の価値観の違いを乗り越える方法も参考にしてください。


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この記事を書いた人

JADP認定上級心理カウンセラーの知識と自身の失敗・改善経験をもとに発信

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