年末が近づくと、「今年もあっという間だったね」と夫婦で話すことがありますよね。
でも、仕事や家事、育児に追われていると、1年間をゆっくり振り返る機会は意外と少ないものです。
楽しかった思い出も、相手に助けられたことも、少し大変だったことも。せっかくなら、今年が終わる前に二人で話してみませんか。
夫婦の1年の振り返りは、「感謝する」「暮らしを見直す」「来年の希望を共有する」の3つから始めるのがおすすめです。
この記事では、年末に夫婦で話したい質問を15個紹介します。忙しい共働き夫婦や子育て中の家庭でも使えるように、20分程度で進める方法や会話例もまとめました。
この記事でできること
- 感謝と思い出を振り返る質問5つ
- 家事・育児・生活を見直す質問5つ
- 来年について話し合う質問5つ
- 言い合いを避ける会話の進め方
- そのまま使える振り返りメモ
夫婦で1年を振り返る前に決めたい4つのこと
せっかく二人で話すなら、仕事の反省会や家事のダメ出し大会にはしたくありませんよね。
最初に、気持ちよく話すための小さな約束を決めておきましょう。
振り返りを始める前の約束
- 時間:まずは20分程度にする
- 順番:感謝や楽しい思い出から始める
- 聞き方:相手の話を途中で否定しない
- 自由:答えにくい質問は飛ばしてよい
15問すべてに答える必要はありません。お互いに気になる質問を選び、無理のない範囲で話せば十分です。
夕食後にお茶を飲みながら、あるいは子どもが寝たあとに、落ち着いて話せる時間を選ぶとよいでしょう。
大切なのは、二人で同じ答えを出すことよりも、相手の考えを知ること。来年に向けて暮らしを少し整える時間にしてみてください。
【IMG01:年末の夜、温かい飲み物を用意して一年を振り返る日本人夫婦のイメージ】
【感謝・思い出】夫婦で1年を振り返る質問5選
まずは、今年のよかった出来事や、お互いへの感謝から振り返ってみましょう。
普段は照れくさくて言えない言葉も、1年の締めくくりなら伝えやすいかもしれません。
質問1.今年、二人で一番楽しかったことは何?
最初は、答えやすい楽しい思い出から始めましょう。
旅行や記念日などの特別な出来事だけでなく、休日の散歩、家族で食べたごはん、何気なく笑った時間でも構いません。
例えば、「あのときの外食、楽しかったね」「子どもと公園に行った日が印象に残っているよ」といった話です。
思い出が浮かばないときは、スマートフォンの写真やカレンダーを一緒に見返してみましょう。
質問2.今年、相手に一番助けられたことは何?
仕事が忙しかった日、体調が優れなかった日、子どもの対応で慌ただしかった日。
そんなとき、相手がしてくれて助かったことはありませんか。
「残業の日に夕飯を用意してくれて助かった」「子どもの送り迎えを引き受けてくれて安心した」など、具体的な出来事を添えて感謝を伝えるのがおすすめです。
小さな行動でも、言葉にすると相手に伝えられることがあります。
質問3.まだ伝えられていない「ありがとう」はある?
感謝していても、毎回きちんと言葉にできるとは限りません。
「いつもやってくれているから」「わざわざ言わなくても伝わるかな」と、言いそびれていることもあるでしょう。
例えば、毎日の食事の準備、家計の管理、子どもの予定確認、仕事と家庭の両立など。
相手が日頃担っていることを思い出しながら、「あのときは本当にありがとう」と伝えてみましょう。
筆者の考え方|小さな感謝を見逃さない
ぼくが大切にしたいのは、日常の「ありがとう」をこまめに伝えることです。
食事を用意してもらったときや、お茶を注いでもらったときなど、特別な出来事がなくても感謝を伝えられる場面はあります。
年末の振り返りは、普段の何気ない気遣いに、もう一度目を向ける機会にもなると思います。
感謝の言葉がなかなか浮かばない方は、妻に感謝の気持ちを伝える方法も参考にしてみてください。
質問4.今年、お互いに頑張ったことは何?
1年間を振り返るとき、自分ができなかったことばかり思い出してしまう人もいるでしょう。
でも、仕事を続けたこと、子どもの成長を支えたこと、毎日の生活を回したことも、振り返りたい頑張りです。
「今年は本当に忙しかったね」「あの時期をよく乗り切ったね」と、相手だけでなく、自分の頑張りも認め合ってみてください。
成果の大きさを比べる必要はありません。
質問5.今年、一番大変だった時期はいつ?
楽しいことだけでなく、大変だった時期についても、話せる範囲で振り返ってみましょう。
仕事の繁忙期、子どもの病気、家族の予定が重なった時期など、それぞれ負担を感じた場面があったかもしれません。
ここで大切なのは、誰が悪かったかを決めることではありません。
「あの時期は何が大変だった?」「次に同じことがあったら、どう助け合える?」と、来年につながる話にするのがポイントです。
【家事・育児】夫婦の暮らしを見直す質問5選
感謝や思い出を振り返ったら、次は日々の暮らしについて話してみましょう。
共働きであっても、専業で家事を担う人がいる家庭であっても、家事や育児の負担は家庭ごとに異なります。
内閣府男女共同参画局も、夫婦で家事・育児の項目を洗い出し、負担や希望を共有するための「○○家作戦会議」というツールを公開しています。
年末の振り返りでも、担当の数だけでなく、負担の大きさや休める時間について話すのがおすすめです。
質問6.今年、一番負担が大きかった家事は何?
料理、洗濯、掃除、買い物、ゴミ出しなど、家事にはさまざまな種類があります。
ただし、同じ家事でも負担の感じ方は人によって違います。
「夕飯の献立を毎日考えるのが大変だった」「休日のまとめ掃除が負担だった」など、それぞれが感じていたことを聞いてみましょう。
「それくらい簡単でしょ」と評価せず、まずは相手の負担を知ることが大切です。
質問7.相手が気づいていなかった家事や段取りはある?
家庭の仕事には、実際に手を動かす作業以外にも、準備や管理が必要です。
例えば、洗剤の残量確認、子どもの学校プリントの管理、予防接種や行事の日程確認、日用品の補充などです。
こうした仕事は、相手から見えにくいことがあります。
「そういえば、誰がいつも確認していたんだろう?」という視点で、今年の暮らしを振り返ってみましょう。
気づいたことをリストにしておくと、来年の分担を考える材料になります。
質問8.今年、一番余裕がなかった時間帯はいつ?
朝の出勤前、夕飯からお風呂まで、子どもの寝かしつけ、休日の家事など。
家庭によって、忙しさが集中する時間帯は違います。
例えば、「朝は子どもの準備と朝食が重なって大変だった」という場合。
前夜に持ち物を準備する、朝食の担当を決める、出勤時間に合わせて作業を分けるなど、改善できることが見つかるかもしれません。
時間帯を具体的にすることで、何を変えるべきか考えやすくなります。
質問9.今年、お互いに休める時間はあった?
家事や育児の分担を考えるとき、作業量だけでなく、休息時間も見直してみましょう。
「休日なのに、どちらか一方がずっと家事をしていた」「一人になれる時間がほとんどなかった」ということはないでしょうか。
例えば、週末に交代で自由時間を確保する、子どもの対応を交代するなどの方法があります。
相手に休んでもらうだけでなく、自分も休める仕組みにすることが大切です。
質問10.来年は減らしてもよい家事がある?
1年間の家事を振り返ったら、頑張り続けなくてもよいことがないか考えてみましょう。
例えば、毎日の細かな掃除を週末にまとめる、疲れている日の夕飯は簡単なメニューにする、洗濯物をたたむ作業を減らすなど。
家事の優先順位は家庭によって異なるため、何を減らすかは二人で相談して決めましょう。
家事分担を見直すことは、作業を分け直すだけでなく、家事そのものを減らすことでもあります。
なお、家事負担や考え方に違いがある場合は、夫婦の価値観の違いを乗り越える方法も参考になります。
【来年のこと】夫婦で話しておきたい質問5選
今年の振り返りができたら、最後は来年の話です。
大きな目標を立てなくても構いません。「家族で過ごす時間を少し増やしたい」「お互いに休める時間を作りたい」など、身近な希望から話してみましょう。
質問11.来年、家族でどんな時間を増やしたい?
家族で一緒に過ごす時間について、二人の希望を共有してみましょう。
例えば、月に一度の家族のお出かけ、週末の朝ごはん、子どもと一緒に遊ぶ時間など。
特別な旅行やイベントでなくても大丈夫です。
「今年は忙しくてできなかったけれど、来年はやってみたいこと」を一つずつ挙げてみましょう。
質問12.来年、自分自身がやってみたいことは何?
夫婦や家族の予定だけでなく、それぞれ個人の希望にも目を向けてみましょう。
趣味を再開したい、資格の勉強をしたい、友人と出かけたい、もう少し睡眠時間を確保したいなど、希望は人それぞれです。
お互いの希望を聞いたうえで、必要な時間や家事の調整ができないか考えてみましょう。
家族のための時間と、自分自身のための時間。どちらも大切にできる方法を探すことがポイントです。
質問13.来年、早めに相談しておきたい予定やお金のことはある?
来年の予定を大まかに確認しておくと、必要な準備を考えやすくなります。
例えば、子どもの入学・進級、家族旅行、帰省、車の買い替え、住宅関連の支出などです。
すべてを年末に決定する必要はありません。
まずは「来年、大きな予定や出費がありそうなこと」を共有し、詳しく相談する日を決めておくだけでもよいでしょう。
質問14.忙しいとき、どう助け合える夫婦でいたい?
仕事の繁忙期や子どもの体調不良など、予定どおりに生活できない日は来年もあるかもしれません。
そんなときに備えて、お互いに望む助け方を話してみましょう。
「残業が決まったら早めに連絡する」「どちらかが疲れている日は家事を減らす」「困ったときは遠慮せず頼む」など、具体的な行動にすると実践しやすくなります。
一方的に決めるのではなく、双方が無理なく続けられる方法を考えましょう。
質問15.来年、夫婦で最初に変えてみたいことは何?
最後は、ここまでの会話から小さな行動を一つ選んでみましょう。
例えば、週末に予定を10分だけ共有する、夕飯後の片付け担当を見直す、月に一度は二人でゆっくり話す時間を作るなど。
大切なのは、大きな目標をたくさん決めることではありません。
「何を」「いつ」「誰がするか」を一つ具体的に決めることが、来年への第一歩になります。
忙しい夫婦でもできる!20分の振り返りの進め方
15個の質問があっても、毎日忙しい夫婦が長時間話し合うのは難しいですよね。
そんなときは、次の進め方を試してみてください。
20分の振り返りプラン
- 最初の5分:楽しかった思い出や感謝を一つずつ話す
- 次の10分:今年、大変だったことや家事の負担を共有する
- 最後の5分:来年の希望を伝え、最初に試す行動を一つ決める
これはあくまで目安です。話が盛り上がったら延長してもよいですし、疲れているときは感謝の質問だけで終えても構いません。
家事の分担など、すぐに結論が出ない話題は別の日に改めて話し合いましょう。
年末の振り返りで使える夫婦の会話例
「急に1年を振り返ろうと言っても、どう切り出せばいいかわからない」という方もいるでしょう。
そんなときは、次のように自然な言葉で誘ってみてください。
会話例1:気軽に振り返りを始める
「今年もいろいろあったね。年末だし、今年楽しかったこととか、来年やりたいことを少し話してみない?」
会話例2:感謝を伝えてから話を始める
「今年も一緒に頑張ってくれてありがとう。来年はもう少し二人とも余裕を持てたらいいなと思ってるんだけど、どうかな?」
会話例3:家事の分担について相談する
「今年、家のことで一番大変だったことって何だった?来年は少しでも負担を減らせるように、分担を見直してみたいな」
※いずれも記事用に作成した会話例であり、筆者夫婦の実際の会話ではありません。
大切なのは、相手が話したくなるような雰囲気をつくることです。
振り返りで夫婦喧嘩にならないための3つのコツ
1年間を振り返るうちに、家事の不満や意見の違いが出てくることもあります。
せっかくの時間を責め合いで終わらせないよう、次の3つを意識してみましょう。
1.「あなたは」ではなく「私は」で伝える
例えば、「あなたは全然家事をしなかった」ではなく、「私は平日の夕飯作りが負担だったから、来年は分担を相談したい」と伝えてみましょう。
相手の人格を評価するのではなく、自分が感じたことと、これからの希望を伝えることを意識します。
2.相手が話し終えるまで聞く
相手の意見が自分と違っていても、すぐに反論する必要はありません。
「そう感じていたんだね」「その部分が大変だったんだね」と、まずは相手の話を受け止めてみましょう。
筆者の考え方|受け止めてから意見を伝える
ぼくは、相手の話を遮らずに最後まで聞き、相づちや共感を大切にしてから、自分の意見を伝えるように心がけています。
夫婦の振り返りでも、すぐに解決策を出そうとするより、まず相手がどう感じていたのかを聞くことを大切にしたいです。
3.その場ですべてを解決しようとしない
家事分担、家計、育児方針など、簡単に結論が出ない話題もあります。
意見がぶつかったときは、「今日はお互いの考えがわかったから、続きは別の日に話そう」と区切っても構いません。
疲れや怒りが強いときは無理に続けず、落ち着ける時間を改めて選びましょう。
注意|話し合いを無理に続けない
振り返りは、双方が安心して話せることが前提です。相手に威圧されたり、怖さを感じたりする状況では、無理に二人で話し合う必要はありません。安全を優先し、必要なら信頼できる人や専門の相談窓口に相談してください。
保存して使える!夫婦の年末振り返りメモ
話し合った内容を忘れないように、最後に短いメモを残しておくのもおすすめです。
スマートフォンのメモ帳や紙に、次の5項目を書いてみましょう。
わが家の年末振り返りメモ
- 今年楽しかったこと:________
- 相手に感謝していること:________
- 今年大変だったこと:________
- 来年やってみたいこと:________
- 来年最初に変えること:________
例えば、最後の項目には「日曜日の夜に10分だけ翌週の予定を共有する」と記入します。
決めたことは、一度試してみて、必要なら変更して構いません。最初から完璧なルールを作ろうとしないことも大切です。

夫婦で1年を振り返るときのよくある質問
Q.夫婦で振り返りをするのはいつがいい?
12月の下旬など、二人が落ち着いて話せる日がおすすめです。
ただし、大掃除や帰省準備で忙しい場合は、年末にこだわる必要はありません。年明けの休日に振り返ってもよいでしょう。
Q.相手が振り返りに乗り気ではない場合は?
無理に15問すべてに答えてもらおうとせず、「今年一番楽しかったことは何だった?」など、気軽な質問から始めてみましょう。
相手が疲れている場合は、別の日にする選択も大切です。話し合いを義務にしないようにしましょう。
Q.子どもがいる夫婦でも二人だけの時間を作るべき?
必ずしも二人だけで話す必要はありません。楽しい思い出については、子どもも交えて振り返ってよいでしょう。
ただし、家事の不満や家計などの話題は、子どもの前ではなく、大人同士で落ち着いて相談するほうが話しやすい場合もあります。
Q.今年あまりよいことがなかった場合は?
無理によかったことを探したり、明るく振る舞ったりする必要はありません。
「今年は大変だったね」「よくここまで頑張ったね」と、お互いをねぎらうだけでも十分です。
来年どう過ごしたいかも、気持ちに余裕ができてから考えてみましょう。
まとめ|年末は夫婦で「ありがとう」と「来年のこと」を話そう
今回は、夫婦で1年を振り返るための質問を15個紹介しました。
大切なポイントをもう一度まとめます。
夫婦の1年の振り返りで大切なこと
- まずは楽しい思い出と感謝から話す
- 家事・育児の負担は責めずに共有する
- お互いの休息や個人の希望も尊重する
- 15問すべてに答えなくてもよい
- 来年最初に試す小さな行動を一つ決める
1年間、一緒に生活してきたからこそ、気づけることがあります。
普段は言えなかった感謝、相手が抱えていた負担、来年やってみたいこと。
年末に少しだけ時間を作って、二人で話してみませんか。
まずは「今年、一番ありがとうと思ったことは何?」という一つの質問からで大丈夫です。
今年の頑張りをねぎらいながら、来年もお互いを大切にできる暮らしを考えていきましょう。
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