「そろそろ年賀状をやめたい。でも、妻(夫)は続けたいと言っている……」
年賀状じまいを考えたとき、夫婦で意見が分かれることがあります。
自分たちの負担を減らしたい気持ちもあれば、昔からお世話になっている親戚とのつながりを大切にしたい気持ちもあります。どちらも、簡単には否定できませんよね。
結論からいうと、年賀状じまいは夫婦で一律に決める必要はありません。
夫婦それぞれの交友関係を尊重しながら、共通の親戚や連名で送っている相手について話し合う方法もあります。
この記事でわかること
- 年賀状じまいで夫婦の意見が違うときの考え方
- 喧嘩になりにくい話し合いの進め方
- 夫婦別々に年賀状を続ける・やめる方法
- 親戚・義実家に失礼になりにくい伝え方と例文
- 年賀状じまいを伝えるタイミングと注意点
今年の年末から実践できるように、具体的な会話例や親戚へのメッセージも紹介します。
年賀状じまいで夫婦の意見が違うのはなぜ?
年賀状じまいで意見が分かれるのは、年賀状に求める役割が違うからかもしれません。
やめたい側は年末の負担を減らしたい
年賀状には、はがきを書いて投函する以外にもさまざまな準備があります。
- 送る相手の住所や氏名を確認する
- 年賀はがきや印刷を準備する
- 家族写真や文章を選ぶ
- 宛名や一言メッセージを書く
- 届いた年賀状を整理する
仕事や家事、育児で忙しい年末に、これらの作業が重なると負担に感じる人もいるでしょう。
特に注意したいのは、夫婦のどちらか一方が年賀状の準備をほとんど担当しているケースです。
年賀状を続けたい人と、実際に準備する人が違えば、不公平感が生まれることもあります。
続けたい側は親戚とのつながりを大切にしている
一方、年賀状を続けたい人にも理由があります。
「お世話になった親戚には、きちんと新年の挨拶をしたい」「遠方の親戚とは年賀状が数少ない交流の機会になっている」と考える人もいるでしょう。
年賀状は、単なる季節の挨拶ではなく、人とのつながりを感じられる大切な習慣でもあります。
だからこそ、「もう年賀状なんて必要ないよ」と簡単に否定すると、相手は自分の大切にしている価値観まで否定されたように感じるかもしれません。
大切なのは、やめたい理由と続けたい理由を、お互いに理解しようとすることです。
年賀状じまいで夫婦が揉めないための話し合い4ステップ
年賀状じまいを相談するときは、最初から「やめる・やめない」の結論を出そうとしないことがポイントです。
次の4ステップで考えると、話を整理しやすくなります。
ステップ1|お互いの希望と理由を聞く
まずは、それぞれの希望を確認しましょう。
例えば、年賀状をやめたい側は「準備に時間がかかるから」、続けたい側は「親戚との関係を大切にしたいから」かもしれません。
この場合、負担を減らすことと、親戚との交流を続けることは、必ずしも対立する目標ではありません。
理由がわかれば、一部の相手には年賀状を続け、それ以外は別の連絡方法に切り替えるといった選択肢が見えてきます。
ステップ2|年賀状の送り先を3つに分ける
次に、現在の年賀状の送り先を整理しましょう。
送り先を整理する3つのグループ
- 夫側の親戚・友人・仕事関係
- 妻側の親戚・友人・仕事関係
- 夫婦共通の親戚・友人・家族ぐるみの知人
夫側の親戚は夫が、妻側の親戚は妻が、基本的な希望や関係性を説明する役割を担うと整理しやすくなります。
ただし、これは決定権を一方に委ねるという意味ではありません。特に夫婦連名で送っている相手については、両方の意向を確認することが大切です。
ステップ3|やめる・続ける・減らすの3択で考える
年賀状は、必ずしも全員に送り続ける必要も、全員への送付を一度にやめる必要もありません。
送り先ごとに、次の3つから選びましょう。
| 選択肢 | 具体的な方法 |
|---|---|
| やめる | 年賀状での挨拶を終了し、必要に応じて電話やLINEなどに切り替える |
| 続ける | 大切な親戚や年賀状を楽しみにしている相手には送る |
| 減らす | 送付先を絞り、印刷や一言書きの負担を減らす |
おすすめなのは、どちらかの希望を一方的に通すのではなく、二人が続けられる範囲を探すことです。
ステップ4|決まった方針と担当を確認する
最後に、誰にどのように連絡するのかを決めます。
例えば、夫側の親戚には夫が電話し、妻側の親戚には妻がLINEで伝える、といった分担です。
年賀状を続ける相手についても、宛名の整理、印刷、投函まで誰が担当するのか確認しておきましょう。
「続けたいなら全部自分でやって」と突き放すのではなく、本人が主体的に準備することを基本に、お互いが納得できる負担の分け方を考えてみてください。
内閣府男女共同参画局は、夫婦がお互いの気持ちや家庭内の役割を確認し合うための「○○家作戦会議」というシートを公開しています。年賀状専用の資料ではありませんが、希望と負担を見える化して話し合うときの参考になります。
参考:内閣府男女共同参画局「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」

筆者の考え方|相手の話を受け止めてから自分の意見を伝える
ぼくは、意見が違うときほど、まず相手の話を最後まで聞くことを大切にしています。
相手の考えを受け止めてから、自分の意見を伝える。年賀状じまいのように、どちらにも大切にしたい理由がある場面では、特に意識したいことです。
夫婦だからといって、すべての価値観が同じになるわけではありません。違いをなくそうとするより、お互いが納得できる選択を探したいですね。
夫婦の意見が一致しないときは、別々に年賀状じまいをしてもいい
話し合っても意見が一致しない場合は、無理に同じ結論を出さなくても構いません。
夫婦のどちらか一方だけが年賀状じまいをする方法もあります。
夫はやめたい・妻は続けたい場合
例えば、夫は年賀状をやめたいけれど、妻は親戚や友人に送り続けたい場合です。
この場合は、夫個人の知人には年賀状じまいを伝え、妻個人の知人には必要に応じて年賀状を続ける方法があります。
今まで夫婦連名で送っていた相手については、妻の個人名で継続するのか、連名を維持するのかを確認しましょう。
片方だけがやめる場合は、家族全員が年賀状をやめるような文面を使わないことが大切です。
妻はやめたい・夫は続けたい場合
反対に、妻が年賀状をやめたくて、夫が続けたい場合も考え方は同じです。
夫が年賀状を続けるなら、夫自身が準備を主体的に担う方法があります。
ただし、印刷の方法がわからない、住所録の管理が難しいなどの事情があれば、できる範囲で協力することも選択肢です。
重要なのは、年賀状を続けたい人の希望を尊重しつつ、もう一方に準備の負担を当然のように押し付けないことです。
共通の親戚だけは続ける方法もある
年賀状をやめることで親戚との関係が気になる場合は、共通の親戚や特に大切な相手だけ続ける方法もあります。
例えば、毎年交流のある親戚には年賀状を送り、LINEなどで日頃から連絡を取っている人には年始のメッセージで挨拶するといった形です。
大切なのは、全員に同じ対応をすることより、相手との関係と自分たちの負担の両方を考えることです。
親戚への年賀状じまいの伝え方|そのまま使える例文
夫婦で方針が決まったら、次は親戚への伝え方です。
特に親戚や義実家には「年賀状をやめることで、付き合いまで終わると思われないだろうか」と心配になることもあるでしょう。
そんなときは、年賀状をやめることと、親戚との関係を大切にすることは別だと伝えるのがポイントです。
以下は2026年中に連絡し、2027年から年賀状をやめる場合の例文です。相手との距離感に合わせて調整してください。
例文1|夫婦で年賀状じまいをする場合
いつも温かいお心遣いをありがとうございます。
夫婦で相談し、年末年始の挨拶の仕方を見直すことにしました。
そのため、2027年からは年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。
今後も電話やメッセージなどで、変わらずお付き合いできればうれしいです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
夫婦で同じ方針を決めた場合は、「夫婦で相談し」という言葉を入れることで、二人の意思であることが伝わります。
例文2|義両親や年上の親戚へ伝える場合
いつも私たち家族を気にかけていただき、ありがとうございます。
年末の準備を見直すなかで、来年からは年賀状でのご挨拶を控えることにしました。
年賀状は一区切りとしますが、これからも変わらずお付き合いできればと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
義両親や年上の親戚へ伝える場合は、これまでのお礼と今後も交流したい気持ちを丁寧に伝えましょう。
普段から電話で話している関係なら、文章だけでなく、直接ひと言伝えるのもよい方法です。
例文3|夫婦の片方だけ年賀状をやめる場合
いつもありがとうございます。
年末年始の過ごし方を見直し、私からお送りする年賀状は2027年から控えることにしました。
今後も変わらずお付き合いできればうれしいです。
これからもよろしくお願いいたします。
片方だけがやめる場合は、「私からお送りする年賀状」と明確にするのがポイントです。
夫婦の意見が違うことを、親戚に詳しく説明する必要はありません。
また、「妻が嫌がっているので」「夫が面倒だと言うので」など、配偶者を理由にする言い方は避けたほうが無難です。
例文4|親しい親戚にLINEで伝える場合
いつもありがとう!
今年から年賀状の準備を見直して、来年は年賀状を出さないことにしたよ。
これからもLINEや電話で近況を話せたらうれしいな。
今後ともよろしくね!
普段からLINEで連絡を取っている親戚には、堅苦しすぎない伝え方でもよいでしょう。
ただし、日頃あまり連絡を取っていない相手や、はがきを大切にしている相手には、電話や書面で伝える方法も検討してください。
例文5|最後の年賀状で知らせる場合
2027年の年賀状を最後にして、2028年からやめる場合の例文です。
あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
誠に勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を一区切りとさせていただきます。
今後も変わらぬお付き合いをいただければ幸いです。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
年賀状じまいの一般的な書き方については、ブラザーの年賀状じまいの文例と書き方の解説も参考になります。
年賀状じまいを親戚に伝えるタイミングはいつ?
年賀状じまいを伝える時期は、いつの年賀状からやめるかによって変わります。
| やめる時期 | 伝え方の例 |
|---|---|
| 2027年からやめる | 2026年中に電話・メッセージ・はがきなどで知らせる |
| 2027年を最後にする | 2027年の年賀状に2028年から控える旨を添える |
| まだ迷っている | 年賀状じまいの宣言はせず、まず送付先や準備の負担を見直す |
2027年から年賀状をやめると決めているなら、相手が年賀状を準備する前に知らせると親切です。
一方、2027年の年賀状を最後にするなら、その年賀状に「本年をもちまして」と書く方法があります。
なお、家族で話し合いがまとまっていない段階で、勝手に年賀状じまいの案内を送るのは避けましょう。
年賀状じまいで夫婦喧嘩にならないために避けたい3つの行動
1.相手の価値観を否定する
「今どき年賀状なんて古い」「まだ続けるなんて意味がわからない」といった言い方は、相手の気持ちを傷つける可能性があります。
年賀状に対する考え方は、育った家庭や親戚との関係、これまでの経験によって異なります。
まずは、なぜ続けたいのか、なぜやめたいのかを聞いてみましょう。
2.相談せずに夫婦連名の年賀状をやめる
夫婦連名で年賀状を送っている場合、一方だけの判断で年賀状じまいを伝えると、後からトラブルになることがあります。
特に、配偶者の親戚や共通の知人が含まれる場合は注意が必要です。
夫婦共通の相手には、二人の意向を確認してから連絡することを基本にしましょう。
3.親戚に夫婦の意見の違いをそのまま伝える
「妻が年賀状を嫌がるから」「夫が面倒くさがるから」と説明すると、親戚が配偶者に悪い印象を持ってしまう可能性があります。
夫婦の間で考え方が違ったとしても、その事情を親戚に知らせる必要はありません。
「年末の準備を見直すことにしました」など、必要なことだけを簡潔に伝えましょう。
夫婦の話し合いがうまく進まないときの会話例
年賀状じまいについて話すときは、相手の希望を尊重しながら、自分の負担や気持ちを伝えることが大切です。
例えば、次のような伝え方が考えられます。
やめたい側:「毎年の年賀状の準備が、ちょっと大変になってきたんだ。そろそろ枚数を減らしたいと思っているんだけど、どうかな?」
続けたい側:「でも、親戚には毎年送っているし、急にやめるのは気になるな」
やめたい側:「そうだよね。親戚とのつながりは大切にしたいよね。じゃあ、親戚だけ続けて、それ以外はLINEにするのはどう?」
続けたい側:「それならいいかもしれないね。誰に送るか、一緒に整理してみようか」
※上記は話し合い方を示すための会話例であり、筆者夫婦の実際の会話ではありません。
この会話のポイントは、相手の意見をすぐに否定せず、共通の目標を見つけていることです。
もちろん、毎回このように話がまとまるとは限りません。
それでも、「何を大切にしたいのか」を聞いてから提案することで、相手の考えを尊重しながら話を進めやすくなります。
夫婦の考え方が合わずに悩んでいる場合は、関連記事の夫婦の価値観の違いを乗り越える方法も参考にしてみてください。
年賀状じまいでよくある質問
Q.親戚への年賀状をやめたら失礼になりますか?
年賀状をやめること自体が、必ず失礼になるわけではありません。
ただし、相手が年賀状での交流を大切にしている場合は、突然届かなくなることを残念に感じる可能性もあります。
これまでのお礼と、今後も付き合いを続けたい気持ちを伝えると、誤解を減らしやすくなります。
Q.年賀状じまいを伝えた後に年賀状が届いたら?
年賀状じまいを伝えた後でも、相手から年賀状が届くことはあります。
その場合は、相手の気持ちに感謝しつつ、電話やメッセージなどで新年の挨拶を伝える方法があります。
相手との関係によっては、はがきで返事をすることも選択肢です。年賀状じまいをしたからといって、すべての連絡を断つ必要はありません。
Q.夫婦の片方だけが年賀状を続けても問題ありませんか?
夫婦それぞれの判断で、個人名の年賀状を続けたり、やめたりすることはできます。
ただし、夫婦連名で送っている相手については、誰の名前で送るのか、家族として年賀状じまいを伝えるのかを話し合いましょう。
Q.親戚がLINEを使っていない場合はどうしたらいい?
無理にLINEへの切り替えをお願いする必要はありません。
電話や手紙で近況を伝えたり、その相手だけ年賀状を続けたりする方法もあります。
年賀状じまいは、連絡手段をすべてデジタルに変えることではありません。相手と自分たちが無理なく交流を続けられる方法を選びましょう。
まとめ|年賀状じまいは夫婦の意見が違っても大丈夫
年賀状じまいについて夫婦で意見が違うと、どうしても「やめるか、続けるか」の二択で考えてしまいがちです。
しかし、大切なのは、どちらか一方の希望を無理に通すことではありません。
夫婦それぞれが大切にしていることを尊重し、無理なく続けられる方法を探すことです。
年賀状じまいで意見が違ったときに大切なこと
- まずはお互いの理由を聞く
- 夫側・妻側・共通の送り先を整理する
- 全員一律ではなく、相手ごとに方法を考える
- 夫婦連名の年賀状は二人で相談する
- 親戚には感謝と今後の付き合いへの気持ちを伝える
まずは今夜、10分だけ時間を取って「どの親戚には年賀状を残したい?」と聞いてみてはいかがでしょうか。
年賀状を続けることも、やめることも、家族にとって心地よい選択なら大切にしたいものです。
年賀状という習慣をきっかけに、お互いの価値観や負担について話し合えたらいいですね。
夫婦の会話についてもう少し考えたい方は、夫婦のコミュニケーションがうまくいかないときの解決策もあわせてご覧ください。
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