「子どもの寝かしつけは、いつも妻が担当している」
「夫も寝かしつけをしてほしいけれど、子どもが嫌がってしまう」
「寝かしつけが終わるころには、家事をする気力が残っていない……」
共働きで仕事も育児も頑張っていると、夕食から子どもが眠るまでの時間は、あっという間ですよね。
寝かしつけを夫婦のどちらが担当するべきか、悩んでいる家庭もあるのではないでしょうか。
結論からいうと、寝かしつけは夫婦のどちらが担当してもOK。大切なのは、夜の家事も含めて負担が偏らない仕組みをつくることです。
毎日必ず半分ずつ担当する必要はありません。仕事の帰宅時間、子どもの様子、夫婦それぞれの疲れ具合に合わせて調整しましょう。
この記事では、寝かしつけの担当を決める3つの方法と、夜の家事分担、無理なく交代するコツを具体例つきで紹介します。
共働き家庭の寝かしつけは夫婦どちらが担当するべき?
寝かしつけは、夫婦のどちらかが必ず担当しなければならないものではありません。
ただし、「子どもがママを求めるから」「帰宅が早いほうがやるから」という理由だけで、いつも同じ人に任せる状態には注意が必要です。
寝かしつけには、絵本を読む、歯磨きを促す、寝室を整える、子どもが眠るまで付き添うなど、いくつもの作業があります。
すぐに寝てくれる日もあれば、なかなか眠らず長時間付き添う日もあります。単純に担当回数だけでは、負担の大きさを判断できません。
公平な分担は「毎日半分ずつ」とは限らない
たとえば、夫の帰宅が遅く、妻が寝かしつけを担当する日が多い家庭もあるでしょう。
その場合、夫が翌朝の朝食準備やゴミ出しを担当すれば、家庭全体の負担を調整できます。
逆に、妻の帰宅が遅い家庭なら、夫が夕食後の子どもの世話から寝かしつけまで担当しても構いません。
公平さは、その日の担当回数ではなく、1週間を通した負担と休める時間で考えるのがおすすめです。
内閣府男女共同参画局が公開している「○○家作戦会議」でも、家事・育児を書き出し、夫婦で分担や負担を確認する方法が紹介されています。
寝かしつけの担当を決める3つの方法
寝かしつけの分担方法は、大きく3つあります。どれが正解というわけではなく、家庭の状況に合った方法を選びましょう。
| 分担方法 | 向いている家庭 |
|---|---|
| 曜日で交代 | 夫婦の帰宅時間が近い |
| 寝かしつけと家事を分担 | 夜にやることが多い |
| 基本担当+代行 | 帰宅時間や勤務が不規則 |
1.曜日を決めて交代する
夫婦の帰宅時間が比較的近いなら、曜日を決めて交代する方法がおすすめです。
たとえば、月・水・金曜日は夫、火・木曜日は妻が担当し、週末は予定に合わせて調整するといった形です。
曜日が決まっていると、担当する側も予定を立てやすくなります。
ただし、子どもの体調や仕事の都合によって予定どおりに進まない日もあるため、交代できなかった日の振り替え方法も決めておきましょう。
2.寝かしつけ担当と夜の家事担当に分かれる
寝かしつけ中に家事が進まないことを負担に感じている家庭には、役割を2つに分ける方法が向いています。
役割分担の例
- 寝かしつけ担当:歯磨き、トイレ、着替え、絵本、寝室への付き添い
- 夜の家事担当:食器洗い、洗濯、翌日の保育園・学校の準備、キッチンの片付け
寝かしつけ担当が子どもに集中している間、もう一人が家事を進めます。
寝かしつけに時間がかかる家庭なら、特に試してみたい方法です。
ただし、寝かしつけが短時間で終わる日と長引く日では負担が変わります。家事の量も含めて、ときどき担当を入れ替えましょう。

3.基本担当を決め、必要な日は交代する
シフト勤務や残業などで帰宅時間が安定しない家庭には、基本担当と代行担当を決める方法があります。
たとえば、平日は帰宅が早い人が寝かしつけを担当し、もう一人が早く帰宅できる日や休日は交代する形です。
ここで大切なのは、基本担当を決めたまま固定しないこと。
寝かしつけを担当できない日は、朝の支度、洗濯、休日の育児など、別の時間帯で負担を引き受けることも考えましょう。
夕食後の家事は「寝かしつけ前・最中・翌朝」に分ける
夜の家事分担を考えるときは、寝かしつけだけを切り離さず、夕食後から翌朝までの流れで整理するとスムーズです。
寝かしつけ前に2人で進める家事
寝かしつけ前は、夫婦ともに動ける貴重な時間です。
できる範囲で家事を分担し、寝かしつけ後に残る作業を減らしておきましょう。
寝かしつけ前に済ませたいこと
- 食卓の片付け
- 食器を食洗機に入れる、または洗う
- 子どもの入浴と着替え
- 歯磨きやトイレ
- 明日の持ち物の確認
すべてを終わらせる必要はありません。子どもの年齢や生活リズムに合わせて、優先することを決めておきます。
寝かしつけ中はもう一人が残りの家事を進める
寝かしつけが始まったら、もう一人が残っている家事を進めます。
たとえば、洗濯物を干す、翌日の水筒を準備する、キッチンを片付けるといった作業です。
ただし、寝室まで音が響く家事は、子どもの睡眠を妨げることもあります。掃除機など音の大きな作業は、別の時間帯に回しましょう。
翌朝でもいい家事は思い切って後回しにする
毎晩すべての家事を終わらせようとすると、夫婦の休息時間がなくなってしまいます。
急がなくても困らない作業は、翌朝や休日に回して構いません。
一方で、食品の適切な保存、使った調理器具の衛生管理、子どもの安全に関わる準備などは後回しにしないようにします。
大切なのは、「今夜やること」と「明日でもいいこと」を夫婦で共有することです。
共働き家庭の夜のタイムスケジュール例
実際に夜の家事と寝かしつけを分担すると、どのような流れになるのでしょうか。
ここでは、夫婦ともに夕方には帰宅している、未就学児がいる家庭を想定した一例を紹介します。時刻は家庭に合わせて調整してください。
| 時間 | 夫婦の動き方 |
|---|---|
| 18:30 | 夕食・食事の片付け |
| 19:00 | 入浴と洗濯を分担 |
| 19:30 | 着替え・歯磨き・翌日の準備 |
| 20:00 | 一人が寝かしつけ、もう一人は残りの家事 |
| 20:30以降 | 子どもの睡眠状況に合わせて片付け・休息 |
このスケジュールで重要なのは、時刻を正確に守ることではありません。
夫婦のどちらが何を担当するかを事前に決め、寝かしつけが長引いても家庭が回るようにすることです。
たとえば、寝かしつけ担当が子どもと一緒に眠ってしまった日は、もう一人が急ぎの家事だけを終わらせ、残りは翌日に回す方法もあります。
その場合も、毎回同じ人が片付けを引き受けていないか、週単位で振り返りましょう。
寝かしつけをスムーズに交代する5つのコツ
寝かしつけの交代制を取り入れても、最初からうまくいくとは限りません。
特に、これまで一人が寝かしつけを続けていた家庭では、子どもが新しい担当者に戸惑うこともあります。
1.寝かしつけ前の準備から担当する
寝室に入るときだけ担当を交代するのではなく、その前の準備から関わるようにしましょう。
たとえば、普段寝かしつけをしないほうが、入浴後の着替えや歯磨き、絵本を読む時間を担当します。
寝る直前だけでなく、日常の世話や遊びを通じて関わる時間を増やすことも大切です。
2.子どもが落ち着ける流れを共有する
寝かしつけの担当者が変わるたびに、寝るまでの流れが大きく変わると、子どもが戸惑うことがあります。
普段の担当者が行っていることを共有しておきましょう。
夫婦で共有したいこと
- 寝室に入る前の準備
- いつも読んでいる絵本
- 子どもが安心しやすい声かけ
- 寝室の明るさや室温
- 眠れないときの対応
子どもによって安心できる方法は違います。本人の様子を見ながら、無理なく続けられる流れをつくりましょう。
3.「ママがいい」と言われても無理に交代しない
夫が寝かしつけを担当しようとしたとき、子どもから「ママがいい」と言われることもあるでしょう。
そんなときに、無理やり交代する必要はありません。
まずは2人で寝る前の時間を過ごし、途中から一人が離れるなど、子どもの様子に合わせて少しずつ慣れてもらう方法もあります。
また、子どもが特定の親を求めることと、もう一人が育児を担当できないことは別です。
寝かしつけが難しい日は、入浴や夕食後の片付け、翌朝の準備など、担当できることを引き受けましょう。
4.交代の合図と判断基準を決めておく
寝かしつけが長引いたとき、何も決めていないと「いつまで頑張ればいいの?」という不満につながりやすくなります。
そこで、途中交代の判断基準を決めておきましょう。
たとえば、30分ほど経っても眠らず、担当者が疲れてきたら声をかけて交代を相談するという方法です。
30分はあくまで夫婦間の相談タイミングの例であり、子どもをその時間内に眠らせる目標ではありません。
子どもの状態によっては、途中で担当を変えないほうが落ち着く場合もあります。そのときは、もう一人が翌日の家事を引き受けるなど、別の形で調整しましょう。

5.うまくいかなかった日を責めない
交代したからといって、必ずスムーズに寝てくれるわけではありません。
子どもがなかなか眠らなかったときに「どうして寝かせられないの?」と責めてしまうと、担当すること自体が負担になってしまいます。
寝かしつけの結果だけでなく、子どもと向き合った時間や準備も育児の一部です。
寝かしつけの成功・失敗で担当者を評価せず、困ったところを次回の改善につなげることを意識しましょう。
家庭の状況別|こんなときはどう分担する?
夫婦の帰宅時間が大きく違う場合
帰宅が遅い人に平日の寝かしつけを毎日担当してもらうのは、難しいかもしれません。
そんな家庭では、帰宅が早い人が寝かしつけを担当し、もう一人は翌朝の支度や休日の家事・育児を担当する方法があります。
ただし、帰宅が早い人に夕食作り・入浴・寝かしつけ・片付けが集中していないか確認しましょう。
シフト勤務や夜勤がある場合
シフト勤務の家庭では、曜日固定よりも勤務表に合わせた担当決めが現実的です。
週の初めにお互いの勤務を確認し、寝かしつけを担当できる日と難しい日を共有します。
夜勤明けや睡眠不足の日は、無理に担当を増やさず休息を優先することも必要です。
夫婦どちらかに負担が集中する週があれば、翌週の休日や家事分担で調整しましょう。
子どもが2人以上いる場合
子どもが複数いる家庭では、年齢や寝る時間が違うこともあります。
その場合は、一人が下の子の寝かしつけ、もう一人が上の子の歯磨きや翌日の準備を担当するといった方法があります。
ただし、毎回同じ人が手のかかる側を担当しないよう、子どもの成長や状況に合わせて見直しましょう。
授乳が必要な赤ちゃんがいる場合
授乳が必要な赤ちゃんの場合、授乳方法や家庭の事情によって、寝かしつけの分担方法も変わります。
直接授乳する人に負担が偏りやすい場合は、もう一人がおむつ替え、授乳前後の準備、上の子の対応、家事などを担当することもできます。
夜間の授乳や夜泣きへの対応は、夕方の寝かしつけとは分けて考え、夫婦の睡眠時間も含めて相談しましょう。
注意|1歳未満の赤ちゃんの寝かしつけ
寝かしつけ担当者が赤ちゃんを抱いたままソファなどで寝落ちすることや、大人用寝具の中で眠らせることは危険につながります。
こども家庭庁は、1歳未満の赤ちゃんについて、あおむけに寝かせること、硬めで平坦な寝具を使うこと、寝床に柔らかい物やぬいぐるみなどを置かないことなどを案内しています。
詳しくはこども家庭庁「赤ちゃんが安全に眠れるように」を確認してください。
寝かしつけの負担で夫婦喧嘩をしないための話し合い方
寝かしつけの分担を話し合うときは、「どちらが大変か」を競うのではなく、「どうすれば今より負担を減らせるか」を考えることが大切です。
不満だけでなく、具体的な希望を伝える
たとえば、「いつも私ばかり寝かしつけている」と伝えるだけでは、相手はどう対応すればよいかわからないかもしれません。
次のように、困っていることと希望をセットで伝えてみましょう。
「最近、寝かしつけが長引いて疲れる日が多いんだ。週に2回くらい交代できるか、一緒に考えたい」
相手にも仕事や体調の事情があるため、希望を伝えたうえで、お互いに調整できる方法を探します。
寝かしつけを交代できない日にも選択肢を用意する
仕事や子どもの様子によっては、交代が難しい日もあります。
その場合は「交代できないから仕方ない」で終わらせず、別の家事を引き受けたり、翌日に休息時間を確保したりすることも検討しましょう。
筆者の考え|休める時間も分担に含めたい
ぼくは、妻が仕事や家事、育児で疲れているときには、自分が家事や子どもの相手を引き受け、休める時間をつくることを大切にしたいと考えています。
寝かしつけも同じです。誰が担当したかだけでなく、夫婦それぞれに休息の機会があるかまで考えて分担を決めたいですね。
生活リズムそのものが合わずに悩んでいる場合は、夫婦の生活習慣を無理なく合わせるコツも参考にしてください。
今日から試せる「1週間の寝かしつけ分担チェック」
最初から完璧な分担表をつくる必要はありません。
まずは1週間だけ、寝かしつけと夜の家事を記録してみましょう。
1週間の振り返りチェック
- 寝かしつけは誰が担当した?
- 寝かしつけ前の準備は誰がした?
- その間の家事は誰が担当した?
- 夜の家事が終わったのは何時ごろ?
- 夫婦それぞれに休む時間はあった?
- 負担が大きかった日はどこを変えられる?
担当した回数だけではなく、寝かしつけにかかった時間や、残っていた家事の量も振り返るのがポイントです。
1週間試したら、夫婦で「続けたいこと」と「変えたいこと」を1つずつ話し合ってみましょう。
分担表は、一度決めて終わりではなく、家庭の状況に合わせて見直すものです。
共働き家庭の寝かしつけに関するよくある質問
Q.寝かしつけは夫婦で毎日交代したほうがいい?
必ずしも毎日交代する必要はありません。
曜日固定、寝かしつけと家事の役割分担、基本担当と代行など、家庭に合う方法を選びましょう。大切なのは、長い期間にわたって一方に負担が集中しないことです。
Q.子どもが母親でないと寝ない場合はどうする?
無理に寝かしつけを交代させず、まずはもう一人の親が寝る前の準備や絵本、日中の育児などを担当してみましょう。
子どもの反応に合わせて少しずつ関わる時間を増やし、難しい日はほかの家事を分担します。
Q.寝かしつけ中に一緒に寝落ちしたら家事はどうする?
もう一人が急ぎの家事を担当し、残りは翌日に回す方法があります。ただし、それが毎日続いて負担が偏っているなら、家事の量や担当を見直しましょう。
なお、乳児の寝かしつけ中は、大人が眠り込んでも赤ちゃんの安全な睡眠環境が保たれるようにすることが重要です。
Q.夫婦のどちらかが疲れ切っている日は?
体調や疲労を優先して、担当を変更して構いません。
その日の家事を最低限に減らす、翌日に回す、休日に分担を調整するなど、無理なく続けられる方法を選びましょう。
まとめ|寝かしつけは夫婦で支え合える仕組みをつくろう
共働き家庭の寝かしつけは、夫婦のどちらが担当しても構いません。
大切なのは、子どもの安心と夫婦の負担の両方を考えながら、無理なく続けられる方法をつくることです。
この記事のポイント
- 寝かしつけの担当は性別ではなく家庭の事情で決める
- 寝かしつけと夜の家事をセットで分担する
- 曜日交代・役割分担・代行制から選ぶ
- 子どもの様子に合わせて無理なく交代する
- 夫婦の休息時間も含めて1週間単位で見直す
寝かしつけを一人で頑張り続ける必要はありませんし、夫婦で何もかも同じように担当する必要もありません。
まずは今夜、「寝かしつけをする人」と「その間に家事をする人」を相談してみませんか。
小さな分担の見直しが、夫婦それぞれの休める時間をつくる第一歩になるはずです。
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